2026-10-22
Z世代はホラーを“物語辞典”として読む──TikTokで進む「ローカル怪談アーカイブ」化
ハロウィンシーズン本番を前に、英語圏TikTokでは「ホラー・ロア(horror lore)」と呼ばれる新しいコンテンツの山が生まれています。従来のホラー映画のレビューや怖い話朗読ではなく、特定の街やショッピングモール、郊外住宅地にまつわる“ごくローカルな怪談”や都市伝説を、地図情報や当時の写真とともに短尺動画で記録・共有する動きです。トレンド分析レポートでは、ユーザーが自分の地元を起点に過去の失踪事件や廃墟の噂を調べ、コメント欄で追加情報を寄せ合うなど、「集合知的アーカイブ」として機能し始めていると指摘されています。
興味深いのは、このムーブメントが必ずしも「怖さ」だけを目的としていない点です。動画内では、当時のショッピングモールの内装や古いチェーン店の看板、90〜2000年代のロゴデザインなど、消えつつある生活文化も丹念に紹介されます。視聴者は「このフードコート、うちの町にもあった」などと記憶を共有し、ノスタルジーと恐怖が入り混じったコメント欄が形成されています。日本の心霊番組や怪談文化と近い側面もありますが、現地の若者はスマホカメラとSNSを使って、自分たちのローカルヒストリーを“半分ホラー、半分資料館”として保存している、と捉えると理解しやすい現象です。
元記事: October 21, 2026: Horror Lore, Rom-Com Rewinds & Ironic Tees | TrendTap