2026-10-06
“ウィムジゴス”が住宅市場を侵食中──ハロウィン後も続く“年中ちょっと魔女っぽい家”需要
欧米の不動産業界向けメディアでは今、「ウィムジゴス(Whimsigoth)不動産」という言葉が取り上げられています。ウィムジゴスは、1990年代の映画やドラマに登場する“ちょっと不気味でロマンチックな家”を参考にしたインテリア・ファッション美学で、濃い紫や深いグリーン、ステンドグラス風照明、曲線的なアイアン(鉄製)装飾などを組み合わせるスタイルです。もともとSNS発のインテリア用語として再発見され、TikTokを中心に若年層のファッションにも広がっていました。
最新の米不動産業界記事では、このウィムジゴスが今年のハロウィン装飾を超えて「物件演出(ホームステージング)」にまで入り込み、アメリカ各地の住宅販売現場で“売れる雰囲気”として活用され始めたと報じています。大手クラフトチェーンやホームセンターは、骸骨モチーフや月・星柄などのハロウィン商品を、シーズン後も飾れる“通年用ダークロマンチック雑貨”として打ち出し、購入者はそれをリビングや書斎の常設インテリアとして配置。
記事によると、郊外の一軒家を売るエージェントが、白い壁とグレーのソファだけの“無難インテリア”ではクリックされないと判断し、あえて濃色のビロード調クッションやアンティーク風ランプ、天体モチーフのアートを加えて内見写真を刷新するケースが増えているとのこと。ウィムジゴスはゴス(ゴシック)よりも柔らかく、ボヘミアン(自由奔放な民族調)よりもシックな“中間領域”として、若い買い手とヨーロッパ風に憧れるミドル層の双方に刺さっていると分析されています。
日本ではまだほとんど報道されていませんが、「ハロウィンの名残をあえて残す家」という感覚は、秋冬の模様替え提案として輸入される可能性があります。物件広告やモデルルームに、さりげない“魔女っぽさ”を足す演出が海外ではすでに実験されている点は、住宅・雑貨業界にとって参考になりそうです。
元記事: Whimsigoth Real Estate: What The Trend Means For Real Estate Agents