2026-09-28
欧州で広がる「AI偽デモ動画消費」──プロテスト映像も“コンテンツ”として楽しむ若者たち
欧州ニュースメディアによると、ここ数カ月、ヨーロッパ各都市での大規模デモに見える映像がTikTok上で大量拡散していますが、その多くは生成AIで作られたフェイク動画だと指摘されています。移民反対やナショナリズム(国家主義)など、社会的に分断を生みやすいテーマを扱った映像が多く、一部は数十万回以上再生されているとのことです。
専門家によれば、これらの動画は特定の政治勢力のプロパガンダというより、「既に存在する不安や怒り」を刺激し、社会的な分断を増幅させる狙いがあるとみられています。同時に、若いユーザーの一部は、群衆が旗を振りスローモーションで前進するような“デモ美学”そのものを、映画的・ゲーム的なビジュアルとして消費している側面もあると指摘されています。
SNSでの“プロテスト消費”は新しい現象ではありませんが、誰でもAIツールでそれらしい群衆映像を生成できるようになったことで、「本物かどうか」を見極める目と、「政治をコンテンツとして眺める態度」をどう扱うかが、欧州の市民教育やメディアリテラシー議論の新たなテーマになりつつあります。
元記事: Wave of AI videos showing far-right protests in Europe spreads online