2026-09-26
ヨーロッパで進行中「ティラミス・クロスオーバー」──一皿デザートが“フォーマット”になるとき
イタリア生まれの定番デザート「ティラミス」が、いま欧州のフードシーンで静かな再発明を迎えています。英国を中心に、カフェやベーカリー、スーパーマーケットが、ティラミス味のクロワッサンやジェラート、ラテ、さらには“ティラミスタワー”と呼ばれる積み上げケーキまで展開し、「ティラミス・フォーマット・クロスオーバー」として一つのトレンドに語られ始めています。これは、特定の味や食感を、単なる一品料理ではなく「フォーマット(基本設計)」として扱い、さまざまな商品・メニューに横展開していく動きです。
背景には、スーパー内のベーカリーやデザート売り場が、SNS映えと“プチ贅沢”ニーズを同時に満たす新商品を探していることがあります。コーヒーとマスカルポーネ(クリーミーなイタリア発祥チーズ)のわかりやすいフレーバーは、既存の製造ラインにも乗せやすく、クロワッサン生地やカップスイーツ、コンビニスイーツ的な小さなポーションにも落とし込みやすいのが特徴です。
現地のトレンド分析では、ビスコフクッキーやスーパーの寿司コーナーなど、日常買い物の中に“ちょっと特別なもの”を差し込む小さな工夫が上位シグナルとして並んでおり、その一角にティラミスのクロスオーバー現象も入っています。日本のコンビニスイーツやパン市場とも相性がよいフォーマットのため、今後「ティラミス味〇〇」が一気に増える可能性もありそうです。