2026-09-11
「ウィムジー消費」が欧米で拡大中──理由のないサプライズにお金を払う人々
欧米の消費トレンドとして、いま「ウィムジー(whimsy=気まぐれ・へんてこさ)」がキーワードになりつつあります。イギリスのトレンド分析会社は、予想外の小さな驚きや遊び心を組み込んだ商品・サービスへのニーズが高まっていると指摘します。 単なる“かわいいデザイン”ではなく、「開けてみるまで中身が分からないサブスクリプションボックス」「毎回ルールが変わるボードゲームカフェ」「意味のない機能がついたガジェット」など、“役に立たないけれど楽しい体験”にお金を払う人が増えているのです。
背景には、インフレや不安定な社会情勢のなかで“大きな贅沢”はしにくい一方、日常の中でささやかな驚きを求める心理があります。また、SNSの「映え」を狙うより、自分と周囲だけが分かる内輪の笑いや偶然性を大切にする若者の価値観も影響しています。調査会社は、ブランドがウィムジーを単なる見た目のスタイルとして消費させるのではなく、「予定調和を崩す小さなサプライズ」として設計できるかどうかが鍵になると分析しています。日本でも、ガチャ文化や福袋など“中身の分からない楽しさ”は古くから存在しており、海外のウィムジー消費との接点を探る余地がありそうです。