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2026-09-05

Gen Zが選ぶ「わざと不便な暮らし」──世界で広がるフリクション・マキシングとは

最近、海外メディアで頻繁に見かけるのが「フリクション・マキシング(friction‑maxxing)」という新しいライフスタイル用語です。スマホ決済や宅配アプリなど、あらゆるものが“ワンタップ”で完結する世界にあえて逆らい、少し手間のかかる選択を意識的に増やす動きを指します。ニューヨーク・タイムズ系コラムから広がり、イギリスの新聞やインド、トルコのライフスタイル媒体まで取り上げ始めています。

実践例はとても日常的です。地図アプリに頼らず紙地図や道路標識を読む、レシピ動画ではなく料理本を開いて一から調理する、配達ではなく市場や商店街に買い物に行く、音声読み上げではなく紙の本を読む、といった“小さな遠回り”を増やすのが特徴です。こうした「不便さ」を通じて、集中力や記憶力が高まったり、テック依存や“脳の疲れ(brain rot)”感覚が和らぐと語る若者も多いといいます。

一方で、ホワイトカラーのフリーランスや高給職ほど実践しやすく、倉庫や物流などですでに肉体的負荷の大きい仕事をする人には「これ以上の不便は不要だ」との批判もあります。メディアでは、アナログ家電や紙の手帳を買い足す“消費トレンド”として取り上げる論調と、テック主導の効率社会への静かな抵抗運動として評価する論調が混在しており、今後は「どこまで不便さを取り入れるのか」をめぐる議論も広がりそうです。

元記事: What Is Friction-Maxxing—And Should You Try It at Home?