2026-08-31
静けさを売る「ハッシュピタリティ」──ラグジュアリー旅行の新キーワード
高級旅行の世界でいま静かに広がっているキーワードが「ハッシュピタリティ」です。hospitality(ホスピタリティ:おもてなし)とhush(ハッシュ:静けさ)を組み合わせた造語で、「にぎやかなサービス」ではなく「音・情報・人混みから離れる体験」に価値を置く旅のスタイルを指します。インドの英字紙など海外メディアでは、オフグリッド(電波が届きにくい僻地)宿や、少人数制のウェルネス・リトリートが、このトレンドを象徴する存在として紹介されています。
背景には、ポストパンデミック以降の“疲れた富裕層”の心理があります。SNSに晒されるリゾートではなく、写真映えしない代わりに睡眠・呼吸・デジタルデトックスに集中できる場所を選ぶ人が増え、旅行予約サイトのデータでも「quiet luxury retreat(静かな高級リトリート)」の検索や、オフグリッド物件の予約が大きく伸びていると報じられています。必ずしも超高級ホテルだけでなく、小規模な山小屋や自然保護区のロッジなど、“目立たない贅沢”を前面に出す施設が評価されている点も特徴です。日本でも、温泉地や離島の宿がこの発想を取り入れれば、海外の“静けさを求める旅人”を呼び込むヒントになりそうです。
元記事: Hushpitality Is Redefining Luxury Travel in 2026—Here’s Why