2026-08-25
「話さない読書会」が世界で増殖中:サイレント・ブッククラブという新しい“社交”
海外ではいま、「サイレント・ブッククラブ(Silent Book Club)」という新しい読書会スタイルが急速に広がっている。特徴は、課題図書もディスカッションノルマもなく、「各自好きな本を持ち寄り、1時間ほど黙って読む」だけというシンプルなフォーマットだ。主宰団体によれば、世界各地にチャプター(支部)ができており、バーやカフェ、公園、図書館など、開催場所も多様化している。
最近では、アメリカ各地の図書館やカフェが続々とサイレント・ブッククラブを導入し、地元紙やコラムで取り上げられている。ニューヨーク州トロイのボードゲームカフェで開かれた会のルポでは、参加者がマッチャラテを片手に静かにページをめくり、最後に「最近読んだ本」の感想を軽くシェアして解散する、という肩の力の抜けた様子が描かれている。
英ガーディアン紙は、ハワイで行われる読書リトリートや、サウナと組み合わせた読書会など、スマホを預けて本と向き合う「オフライン読書イベント」の例を紹介。そこでもサイレント・ブッククラブが、スマホ疲れの時代に“静かなつながり”を提供する場として位置づけられている。
日本にも読書会文化はあるが、同じ本を読んで議論する形式が中心だ。自分のペースで黙々と読み、話したければ少しだけ話して帰る——そんな“半分一人・半分みんな”の場づくりは、内向的な人や忙しい社会人にとって新しい居場所になりうる。
元記事: Bibliofiles: What I didn't expect from a silent book club