2026-08-25
Z世代が選ぶ「静かな集まり」:アメリカで広がる“ソフト・ソーシャライジング”現象
アメリカではいま、Z世代・ミレニアル世代を中心に「ソフト・ソーシャライジング」と呼ばれる集まりが急増している。大きな特徴は、出会いの場でありながら“がっつり交流”が目的ではないことだ。イベント告知サービスEventbriteのデータによると、2024年8月〜2025年7月のあいだに、パズル大会のようなライトな競技イベントが前年同期比151%増、マージャン関連イベントは94%増と、いわゆる“大人のゆるい遊び”系の集まりが一気に伸びているという。
背景には、長引く孤独感とオンライン中心生活への疲れがあるとされる。ニュースメディアAxiosの取材では、若者たちが「一日中スマホの前で“溶けて”しまう感覚から抜け出したい」と語り、チェス、バードウォッチング、サイレント読書会など、もともと一人で完結していた趣味を“みんなで静かにやる”場に変えている様子が紹介されている。
これらのイベントは、恋愛目的の「ミートキュート(運命的な出会い)」系から、知らない人同士で食卓を囲むディナークラブまで幅広い。主催側は「友だち作り」や「デーティング」よりも、まずは同じ空間を共有すること、スマホから離れることを重視しているのが特徴だ。日本でもボードゲームカフェやワークショップは増えているが、「頑張って話さなくていい出会いの場」という発想は、今後のコミュニティづくりのヒントになりそうだ。