2026-08-18
南欧でじわり「ノーマップ・シティローミング」──地図アプリを封印して街を“迷う”週末散歩
スペインやイタリアなど南欧の観光都市で、Z世代旅行者や地元の若者のあいだに「ノーマップ・シティローミング」と呼ばれる週末の過ごし方が広がっています。あえてGoogleマップなどの地図アプリを封印し、紙の地図か、もしくは何も見ずに「2時間だけ好きな方向に歩く」と決めて街をさまようスタイルです。現地メディアでは「デジタル・デトックス散歩」や「迷子ツーリズム」として紹介され、TikTokでは“nomap city roam”タグで路地裏探検の動画が増えています。
背景には、AIレコメンドや位置情報アプリによって旅の体験が“最適化されすぎた”ことへの反発があります。人気店のレビューや「インスタ映えスポット」ばかりを巡るより、偶然入ったカフェや、地元の人しか使わない公園を見つけたいという欲求が強まっているのです。地理的な不安を和らげるため、地下鉄1〜2駅分の範囲だけ歩く、日没前に必ず戻る、危険エリアは事前に紙地図に印をつけておく、など独自ルールを決めるグループも多いと報じられています。
ノーマップ・シティローミングは、旅先だけでなく自分の住む街でも実践されており、「半径2キロの知らない店だけ行く日」といったチャレンジに発展。アルゴリズム主導の観光や消費へのささやかな抵抗として、日本の都市部でも共感を呼びそうな動きです。
元記事: 2026 Trend Report: TikTok As a Discovery Engine and Lifestyle Platform