2026-08-17
TikTokで広がる「kinda chic」ムーブメント──“ダサいほうが洒落てる”時代の自己肯定トレンド
北米のTikTokやInstagram Reelsで、この夏じわじわ広がっているのが「kinda chic to 〜(〜ってちょっと洒落てる)」というフレーズを使った投稿です。画面には日常のスナップや動画が映り、その上に「kinda chic to be chubby」「kinda chic to make dinner at home on Friday nights」などのテキストを重ねるだけのシンプルなフォーマットですが、自己肯定と“逆張りおしゃれ”を同時に打ち出せるとして、30〜40代のインフルエンサーやZ世代ユーザーに一気に広まりました。
元々は「フツウはダサいとされがちな選択」を、あえて“シック(chic)=上品で洗練されている”と言い切ることで、消費や体型、働き方のプレッシャーから距離を置こうとする動きです。「ブランドバッグより旅行のスタンプを集めるほうがchic」「同じ服を繰り返し着るのがchic」といった投稿が象徴的で、節約やサステナビリティをポジティブに語る文脈も目立ちます。
一方で、「他人をさりげなく見下す“ピックミー”文法だ」とする批判も多く、「結婚していないほうがchic」「夫に従うのがchic」など、優越感や保守的な価値観を包み隠すラベリングだという指摘も。言葉としての“chic”の乱用を問題視する声もあり、欧米では早くも「飽和したバズワード」としての反発が起きつつあります。日本ではまだあまり見られないものの、「○○こそ正解」と価値観を軽く断定するキャプション表現として、今後輸入される可能性があります。
元記事: Anyone have thoughts on the growing "kinda chic" trend on socials?