2026-08-15
「レトロ上司」になりたい? 欧米Z世代男子に広がる“ファーマーファッション”系紳士スタイル
欧州のファッションシーンでは、若い男性の間で「ファーマーファッション」を取り入れた紳士スタイルがじわじわと広がっている。これは、英国の伝統的なカントリーウェア(ツイードのジャケットやキルティングジャケット、ラバーブーツなど)をベースにしつつ、現代的なシルエットやストリート感覚をミックスした装いだ。TikTokなどでは、トレンチコートにハンティングキャップ、厚手のニットを合わせた“レトロ上司”風コーデを紹介する動画が増えている。
背景には、ポストY2Kの「次のノスタルジー」を探すZ世代の心理があるとされる。2000年代的な派手さよりも、前インターネット時代の落ち着きや“ちゃんとしている大人”像への憧れが強まり、農場主や地方の紳士といったイメージが新鮮に映っているのだ。一方で、こうしたスタイルは階級性(地主階級や特権的な農場経営者のイメージ)とも結びついており、ファッション誌の中には「田園的な上流階級の記号を、ストリートがどう再解釈するか」という視点から分析する動きもある。日本でもトラッド回帰やワークウェア人気が続くなか、“農場系ジェントルマン”という新しい文脈が輸入される可能性がある。