2026-08-10
ポーランド発「深夜トラム・クラブ」──終電後の路面電車が“移動サロン”になる夜
ポーランドやチェコなど中欧の都市で、若者のあいだに「深夜トラム・クラブ」と呼ばれる新しいナイトカルチャーが広がりつつあります。これは、通常は深夜も運行している路面電車(トラム)の一車両を、乗客どうしが半ば即興的な“移動サロン”として使い始めた動きです。
きっかけは、バルやクラブの物価高と厳格な入店ルール。SNS上で呼びかけられた小さなグループが、特定の時間・路線のトラムに乗り合わせ、イヤホンで同じプレイリストを共有しながら、持ち寄りの軽食やノンアル飲料を楽しみます。車内での大音量スピーカーは禁止されており、あくまで「公共交通を乱さない静かなクラブ」を標榜する点が特徴です。
現地メディアは、これを「節約志向世代ならではのソーシャル・ハック」と評価する一方で、運行会社は混雑や車内マナー悪化を懸念。自治体も規制の線引きに頭を悩ませています。とはいえ、家とクラブの中間にある“ゆるい公共空間”としてのトラムに魅力を感じる若者は多く、今後ほかの欧州都市にも波及する可能性が指摘されています。
元記事: How Central Europe’s ‘midnight tram clubs’ are redefining nightlife on a budget