2026-08-08
北米ティーンの間で広がる「ベッドルーム・ブッククラブ」——部屋から出ない読書会カルチャー
北米のTikTokやDiscordを中心に、10代〜20代前半のあいだで「ベッドルーム・ブッククラブ」と呼ばれる新しい読書カルチャーが広がっています。従来のブッククラブと違い、本屋やカフェには集まらず、参加者は自室——ベッドの上やデスク周り——をそのまま“会場”にしてオンラインでつながるのが特徴です。カメラには、フェアリーライト(小さな電球のイルミネーション)やポスターに囲まれたパーソナル空間が映り込み、読書会そのものと同じくらい「部屋の世界観」を共有することが重視されています。
取り上げられる本は、ヤングアダルト小説やロマンス、ファンタジーだけでなく、フェミニズムやメンタルヘルスを扱うノンフィクションまで幅広く、アルゴリズムで出会った本を互いに“布教”し合うスタイルが主流です。リアルな図書館や書店が減る地域でも、Z世代が自分たちなりの「サードプレイス(第三の居場所)」をつくろうとしている現象と見る専門家もいます。日本のオンライン読書コミュニティとも相性がよく、今後は日本語書籍を題材にした国際的な“ベッドルーム読書会”が生まれる可能性もありそうです。