2026-08-04
保守派ビューティーが“ミーム化”──米国で論争を呼ぶ「リパブリカンメイク」の正体
アメリカのSNSではここ数年、「リパブリカンメイク(Republican makeup)」と呼ばれるビューティートレンドが政治論争を巻き起こしています。きっかけは、コメディアンのスザンヌ・ランバートが、トランプ前大統領の支持者とされる女性たちのメイクを真似て紹介したTikTok動画。くすんだヌードカラーのリップや厚めのファンデーションなどを組み合わせ、「埃っぽく疲れた印象(dusty, drained)」と皮肉ったことで、大きな話題となりました。
その後、このスタイルは「マール・ア・ラーゴ・フェイス(Mar‑a‑Lago face)」とも呼ばれ、政治メッセージと結びついた美意識として分析されています。研究者やファッションライターは、過度に作り込まれた女性らしさの誇張表現であり、政治とセレブ文化が融合した象徴的なルックだと指摘。トランプ陣営の広報担当者が、まさにそのメイク技法を使ったと見られる動画を投稿したことで、皮肉にも“公式トレンド化”しました。
一方、保守派の女性たちからは「自分たちの外見を嘲笑している」と強い反発も。メイクという個人的な自己表現が、イデオロギー対立の“戦場”になっている点がユニークです。日本ではまだ知られていませんが、今後は政治コミュニケーション研究やジェンダー議論の文脈で取り上げられる可能性があります。