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2026-07-29

「寝るために旅に出る」——欧米富裕層がハマる“スリープツーリズム”の世界

欧米の旅行業界で今、じわじわ存在感を増しているのが「スリープツーリズム(sleep tourism)」です。直訳すると“睡眠観光”で、観光地巡りよりも「とにかく深く眠ること」を旅の主目的にした宿泊プランを指します。高級ホテルやウェルネスリゾートでは、医師監修の睡眠プログラムを用意し、睡眠計測デバイス、光の色温度を調整できる照明、特注マットレス、アロマや瞑想セッション、場合によっては冷却療法や温泉療法などを組み合わせた滞在を提案。米国の経済誌は、富裕層が「休暇を健康投資とみなし、仕事のパフォーマンスを回復するために睡眠にお金を払う」という発想の転換を指摘します。また、旅行調査会社のレポートでも、「静けさ」「セルフケア」を求めて、山岳地帯や寒冷地など涼しい場所でゆっくり眠る“クワイエットケーション”需要が拡大していると分析。日本でも睡眠改善をうたうホテルは増えつつありますが、「ひたすら眠ること」そのものを目的化したツアー商品はまだ少数派です。猛暑やストレスで睡眠の質に悩む人が多い中、この“何もしない旅”が逆輸入される余地は大きそうです。

元記事: Why Affluent Travelers Are Paying More To Do Less