2026-07-20
高級時計が“ポップなおもちゃ”に──Swatch×オーデマ ピゲ「Royal Pop」騒動の余波
5月に発売されたスウォッチと高級時計ブランド、オーデマ ピゲによるコラボ「Royal Pop(ロイヤル・ポップ)」が、いま欧米のストリートとSNSを席巻しています。Royal Popは、オーデマ ピゲの代表作「ロイヤル オーク」を、スウォッチのバイオセラミック素材と80年代のポップウォッチを組み合わせて“巨大ポケットウォッチ”風にしたコレクション。価格は約400ドルと、元の高級機に比べれば手の届くレンジです。
発売日の5月16日には、ロンドンやシンガポールをはじめ世界各地のスウォッチ店舗前に長蛇の列ができ、一部店舗では混乱のため閉店に追い込まれる騒ぎに。専門メディアや投資レポートは、過去のムーンスウォッチ以上の需要が集中し、オンライン中古市場でもプレミア価格で取引されたと伝えています。
興味深いのは、並んでいた多くが時計愛好家ではなく転売目的の“スニーカー転売”層だったという指摘です。SNSでは、ポップな色合いの巨大ウォッチを首から下げた「ロイヤルポップ・コーデ」写真がミーム化しつつあり、高級ブランドのアイコンを「おもちゃ化」して盛るスタイルとして若年層に浸透し始めています。ラグジュアリーの権威性を軽くいじりながら楽しむ、新しい“ポップ・ラグジュアリー”消費の象徴と言えそうです。