2026-10-05
音声だけで“記憶”を残す カメラなしAIスマートグラス「Vonder」が提示する新プライバシーモデル
米サンフランシスコ発のスマートグラス企業Viture(ヴィーチュア)の共同創業者が立ち上げた新ブランド「Vonder(ボンダー)」が、カメラもディスプレイも搭載しないAIスマートグラスを発表し、海外テック系メディアで話題になっています。一般的なARグラスと異なり、目の前に情報を表示したり撮影したりする機能はなく、骨伝導スピーカーとマイクを使って音声ベースでAIアシスタントと対話する設計が特徴です。
最大のポイントは、「Personal Memory Graph(個人メモリーグラフ)」と呼ばれる独自の記憶機能です。ユーザーの音声メモや会話内容、よく出てくるトピックをAIが関連付けて「地図」のように保存し、後から「先週の打ち合わせで話したTODOを教えて」などと尋ねると、過去のやり取りから情報を引き出してくれます。カメラをあえて搭載しないことで、街中やオフィスで他人を無断撮影してしまうリスクを避け、プライバシーへの懸念を最小化しようとしている点も評価されています。
価格は299ドルからと、Ray-BanのMetaスマートグラスなどの競合製品より抑えめ。複数のAIモデル(OpenAIやGoogle Gemini、Anthropic Claudeなどの大規模言語モデル)を状況に応じて切り替えるアーキテクチャも採用しており、「毎日かけられる普通のメガネ」にAIを溶け込ませることを狙っています。先行して米国などで予約を開始し、数週間以内に量販店での販売も予定されていると報じられています。
元記事: Viture Vonder Smart Glasses Debut With AI Memories, Encryption and Prescription Lens Support