2026-10-23
金は4,000ドル台前半に反落 AI株ショックでも「安全資産買い」は限定的
22日の金(ゴールド)市場では、国際価格が1トロイオンス当たり4,000ドル台前半まで下落し、安全資産としての役割に改めて注目が集まりました。米商品リポートによると、10月に入り金価格は月初の約4,180ドルから22日時点で約4,050ドル前後まで約3%下落しており、AI株ショックによる株安局面でも、伝統的な「逃避先」としての買いは限定的でした。
一部の専門レポートは、同日の金下落の背景として、米長期金利の高止まりとドル高観測を挙げています。長期金利が5%台に近い高水準で推移する中、金は利息を生まない資産であるため、債券などとの相対的な魅力が削がれやすくなっています。また、銀やプラチナなど他の貴金属も同時に軟調で、セクター全体が調整局面に入っているとの見方もあります。
他方、長期投資家の一部は、金を「ポートフォリオの保険」と位置付け、インフレや金融不安に備える長期分散投資先として評価を維持しています。AI関連投資や株式市場のボラティリティが高まるなか、短期価格の上下動に左右されず、積立などで少しずつポジションを構築する戦略も議論されています。金の役割が、短期の避難先というより、中長期のリスクヘッジ資産へとシフトしている点が、今回の相場からも浮き彫りになりました。