2026-10-22
金相場は4,100ドル台で小反発 フランス国債売りと米金利5%台が重石に
金価格は21日(水)の取引で1オンス=4,100ドル台前半と、小幅ながら反発しました。ただし、年初の過去最高値からは依然として2割超下落しており、「深い調整局面」の中で上下を繰り返している状況です。足元の反発は、原油価格の一服や一時的なドル安を受けたテクニカルな買い戻し(チャート上の節目を意識した短期売買)の色彩が強いとみられます。
一方で、米10年国債利回りは5.1%前後と依然高止まりしており、「利息を生まない資産」である金には逆風が続いています。加えて、フランス国債が大きく売られたことで欧州債券市場全体に不安が広がり、安全資産としての需要が米国債に向かいやすい環境も、金価格の上値を抑える要因となっています。
それでも、中央銀行や長期投資家の金保有意欲は大きく後退しておらず、急落局面では実需(宝飾や産業用途)と投資需要の双方から押し目買いが入っているとみられます。市場では、今後の米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ時期の見通しが変化すれば、金の評価も大きく揺れるとの見方が有力です。
投資家は、インフレ率や米欧の長期金利、各国中央銀行の金購入データなどを総合的にチェックしながら、ポートフォリオの一部に金を組み入れるかどうかを判断する局面にあります。「インフレヘッジ」「安全資産」といった従来のイメージにとらわれず、リスクとリターンのバランスを冷静に見極める必要がありそうです。
元記事: Daily Gold Trading Report - Wednesday, October 21, 2026