2026-10-21
金価格は4,120ドル台で小反落 原油高がインフレ懸念を再燃、FRB会合を前に様子見
金(ゴールド)相場は10月20日の海外市場で小幅安となり、1トロイオンス=4,120ドル前後と、史上最高値圏ながらやや上値を抑えられる展開となりました。背景には、原油価格が100ドル超の水準で高止まりし、インフレ(物価上昇)再燃への懸念が強まっていることがあります。
通常、インフレ懸念は金にとって支援材料とされますが、今回はやや事情が異なります。米連邦準備制度理事会(FRB)が10月27〜28日の次回会合で今後の利上げ方針をどう示すかが最大の焦点であり、市場は12月会合での追加利上げ確率を9割超と織り込んでいます。金利が上昇すると、利息を生まない金は相対的に魅力が薄れるため、原油高によるインフレ不安と「さらなる利上げ観測」が綱引きする格好です。
足もとの金価格は4,100ドル台と依然として高水準にあり、直近高値圏で新規に買いを入れる投資家には、価格変動リスクが大きい点も意識されています。実際、短期的には1日あたり1%前後の値幅で上下する場面も見られ、為替(ドル相場)の動きや米国債利回りに敏感に反応しています。
中長期の視点では、各国中央銀行の金準備積み増しや、地政学リスクの高まりといった構造的な需要要因も根強いままです。投資家にとっては、「インフレヘッジ」や「安全資産」としての役割をどう位置づけるかを整理しつつ、FRBの金融政策と米金利動向を注視する局面が続きそうです。
元記事: Gold eases as elevated oil prices keep inflation risks in focus