2026-10-18
新興国債券は米国債急落相場でも底堅く推移 「質の高い利回り」を求める資金が流入
債券市場では、9月に米国債が大きく売られ(価格下落・利回り上昇)、世界的に金利が急騰しましたが、そのなかで新興国(エマージング)債券が相対的に底堅さを見せています。運用会社のレポートによれば、主にドル建ての新興国ソブリン債指数は、米10年国債など「安全資産」とされる債券より下落幅が小さく、一部ではプラスリターンを確保した市場もあるといいます。
背景として、各国中央銀行の積極的な利上げにより、多くの新興国ですでにインフレ抑制が進み、実質金利(名目金利から物価上昇率を引いたもの)が先進国より高くなっている点が挙げられます。加えて、新興国の中でも財政・外貨準備が比較的健全な国に投資対象が絞られており、「高利回りだがリスクの高い債券」から「比較的信用力の高い債券」へのすみ分けが進んでいます。
同レポートは、米金利のボラティリティ(変動の大きさ)が高止まりする局面では、新興国債券も短期的な価格変動は避けられないとしつつ、中長期的にはクーポン収入(利払い)と選別投資によって、先進国債より魅力的なリターンが期待できると指摘しています。投資家にとっては、通貨下落リスクや政治リスクも含めた丁寧なリスク管理が一段と重要になりそうです。
元記事: Treasuries Led September’s Sell Off. EM Debt Held Its Ground