2026-10-11
米長期金利5%台でも米株は最高値圏維持 投資家は「金利の壁」とどう向き合うか
米国株式市場では、S&P500種株価指数など主要指数が最高値圏を維持する一方で、10年物米国債利回りは5%台半ばと24年ぶりの高水準に張り付いています。米メディアの市況レポートによれば、今週は一時5.36%近辺まで上昇した後、週末にかけて5.2%台半ばへやや低下したものの、依然として株式バリュエーションにとっては重い水準です。米国債利回りとは、投資家が米政府に10年間お金を貸す際に要求する金利のことで、世界の株式や不動産など多くの資産の“割引率”の基準になります。
現状、AI関連の大型ハイテク企業など一部の成長株が指数を押し上げており、金利上昇の悪影響を「無視」しているようにも見えますが、調査会社や運用会社のコメントでは、「株式市場は債券市場からのシグナルを過小評価している」との警戒も出ています。個人投資家にとっては、株高と同時に、安全資産とされる米国債や高金利のマネーマーケットファンド(短期金融商品)も魅力度を増している局面です。短期的な株価上昇に飛びつくより、長期金利の動向や今後発表される米消費者物価指数(CPI)、主要銀行の決算などを見極めつつ、株式と債券・現金のバランスを慎重に考える必要が出てきています。