2026-10-08
米S&P500は最高値圏でも「金利の壁」鮮明 AI主導相場に揺らぎ
米国株の代表的な株価指数S&P500は、10月初旬に年初来高値圏を試す動きを続けています。一方で、足元では長期金利の急上昇が株式市場にじわじわと重しになり始めています。ニュースサイトAxiosによると、S&P500はAI(人工知能)関連銘柄を中心に年初来で20%超の上昇となる一方、金利上昇の影響を受けやすい中小型株やディフェンシブ株(公益・ヘルスケアなど)は出遅れが目立っています。
米10年国債利回りは5%台と、デジタル時代以降では異例の水準にあります。企業の資本コスト(調達金利)が上がることで、将来の利益を現在価値に割り引いたときの株価理論値は下がりやすくなります。とくに、高い成長期待を織り込んだハイテク株は、割高感が意識されやすい局面です。
それでもS&P500全体が堅調さを保っている背景には、AI投資ブームと一部大型ハイテクの好決算があり、指数を「けん引する少数銘柄」と「金利に押される大多数」の二極化が進んでいます。投資家にとっては、指数の表面上の強さだけでなく、業種・スタイル間のばらつきを意識したポートフォリオ構築が求められそうです。