2026-10-08
世界株に「赤の海」 長期金利5%台・原油高・高インフレが同時に襲う
世界の株式市場が10月7日、ほぼ全面安となりました。背景にあるのは、米国10年国債利回りが約24年ぶりの高水準となる5%台半ばまで上昇したことです。国債利回りは、国が借金をするときに払う「金利」で、株式の割高感や企業の資金調達コストを測る重要な指標です。利回り上昇は、投資家にとって「安全な債券の利回りが魅力的になり、リスク資産から資金を引き上げる」動きにつながります。
ロイターによれば、この日の市場では米株だけでなく欧州や新興国株も売られ、まさに「赤の海」となりました。一方で、米10年債入札が堅調だったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)の直近会合の議事要旨を受けて、引けにかけては利回り上昇にややブレーキもかかりました。
IMF(国際通貨基金)のトップは、世界経済の行方を左右する3つの要因として「過去最高水準に膨らんだ政府債務」「AI(人工知能)投資ブーム」「高水準のエネルギー価格」を挙げています。投資家にとっては、株式・債券・コモディティ(商品)市場が同時に金利動向の影響を強く受ける局面が続いており、ポートフォリオ全体のリスク管理が一層重要になりそうです。