2026-09-30
世界の金価格が急落後に持ち直し 「高金利」と「安全資産需要」の綱引き続く
貴金属市場では、金(ゴールド)価格が前日に約4%の急落を経験したあと、9月29日(火)の取引で下げ止まりの動きを見せました。前日には、米ドル高と米国債利回りの一段の上昇、原油高によるインフレ懸念の再燃が重なり、金は約7週間ぶりの安値水準まで売られました。金はインフレ時に価値を保ちやすい「安全資産」として知られますが、利息を生まない資産であるため、債券利回りが上昇すると相対的な魅力が低下しやすいという特徴があります。
29日の市場では、一部で押し目買いが入り、金価格は安値圏からやや持ち直しましたが、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測や、高金利が長期化するとの見方が根強く、大きな反発には至っていません。エネルギー価格の上昇が今後のインフレを再加速させるとの見方もあり、「高金利で金に逆風」「インフレ・地政学リスクで金に追い風」という相反する要因が同時に意識されています。
個人投資家にとっては、短期的な値動きに振り回されず、金がポートフォリオ全体のリスク分散にどの程度役立つかを改めて見直す局面と言えます。足元のボラティリティ(価格変動の大きさ)は高まっており、レバレッジ型ETFや先物などリスクの高い商品を用いる際には、損失許容度の確認がより重要になっています。
元記事: Gold rises after hitting seven-week low, Fed hike bets curb gains