2026-09-28
AIブームと国債利回り急騰が同居 世界株は「金利を無視できない」局面に
9月最終週の世界株式市場では、米ハイテク株を中心に堅調な動きが目立つ一方、国債利回りの急上昇が投資家心理の重しとなっています。英国の個人投資家向けサイトによると、先週の米S&P500指数は1.2%高、ナスダック総合は2%高と、マイクロソフトやメタ(旧フェイスブック)など生成AI(人工知能)関連銘柄への期待が買い戻しを促しました。一方で、米10年国債利回りは一時5.23%と2007年以来の高水準に達し、債券市場のボラティリティ(価格変動)は急上昇しています。
高金利が長期化するとの見方が強まるなか、「成長期待の高いテクノロジー株」と「割安な高配当株やディフェンシブ(景気変動の影響を受けにくい)株」のどちらに比重を置くかは、世界の投資家に共通する悩みとなっています。今週は米国の個人消費や設備投資の強さを測る経済指標の発表が予定されており、金利水準が家計や企業にどこまで耐えられるのかが焦点になります。
日本や欧州の投資家にとっても、米長期金利の動きは各国株式のバリュエーション(株価水準)や為替に直結する重要な要因です。足元では、AI関連を中心に株式市場が強さを保つ一方で、「債券市場からの警告音」をどこまで無視できるのかが試されている局面と言えるでしょう。