2026-09-23
金価格は4,400ドル台に接近 原油安で利上げ観測が後退も、米金利上昇が重石
金(ゴールド)相場は9月22日、1オンスあたり4,376〜4,396ドル前後と4,400ドル台に接近する水準で推移しました。安全資産とされる金には、3.3%台と依然高止まりしている米インフレ指標や、中東情勢への不透明感を背景に、値下がり局面での押し目買いが入りやすい状況です。一方で、米国債利回りの再上昇やドル高基調が続いており、「金利を生まない資産」である金にとっては逆風となっています。
市場では、原油価格の下落により、FRBが一段と利上げを急ぐ必要性は和らいだとの見方が浮上しています。これを受けて、9月に入ってから金を裏付けとするETF(上場投資信託)には約50トンの資金流入があったとされ、3カ月連続の純流入ペースとなる見込みです。大手銀行のコモディティ調査部門は、金相場が狭いレンジで推移しているのは、追加利上げ観測とインフレヘッジ需要という相反する力が拮抗しているためだと指摘します。 日本の投資家にとっては、為替レートの動きも含めた分散投資の一部として金を位置づけるかどうかがポイントです。株や暗号資産が大きく動く局面で、ポートフォリオ全体の値動きを和らげる「クッション」になり得る一方、短期の値幅狙いには向きにくい面もあります。