2026-09-19
金価格は「利上げ通過後」の安全資産買いが優勢に 原油安も追い風
9月18日(金)の金(ゴールド)相場は、米FRBの利上げ決定後も上昇基調を維持し、1週間ぶりの高値圏に達しました。通常、金は金利が上がると利息を生まない資産であることから売られやすいとされますが、今回は原油価格の反落や、世界的な地政学リスク・金融不安に対する「安全資産」としての需要が勝った形です。市場では、「FRBのタカ派(引き締め寄り)な姿勢はすでにかなり織り込まれていた」との見方が広がっています。
コモディティ戦略を担当するアナリストからは、「今回の利上げで金融引き締めサイクルの最終局面に近づいた」とするコメントも聞かれ、年末までの追加利上げは限定的との見通しが優勢です。そのため、金価格は「急騰ではないが、じわじわとした上昇トレンド」を描く可能性が意識されています。大手投資銀行も、タイトな金融政策の影響は主に『上値の伸びが緩やかになる形で現れる』としつつ、長期的な上昇シナリオ自体は維持しています。
日本の投資家にとって、金は円安・インフレ局面で資産防衛の手段として注目されがちですが、一方で価格変動も小さくはありません。短期的な利上げ・利下げのニュースだけで売買するのではなく、保有通貨(円・ドルなど)の動きや、株式・債券・暗号資産との分散効果を踏まえたポートフォリオ全体の中で、長期的な比率を考えることが重要です。