2026-09-17
金はFOMC前に一時急伸も、その後失速 インフレ懸念と高金利のはざまで揺れる
コモディティ市場では、金(ゴールド)がFOMC(米連邦公開市場委員会)声明発表直前に一時急伸する場面がありました。12月限先物は1日で約1.3%高となり、1オンスあたり4,380ドル台後半で取引を終えています。これは、インフレ再燃への警戒や地政学リスクを背景に、安全資産として金へ資金を避難させる動きが根強いことを示します。
しかし、FOMC後の取引時間帯では様相が一変しました。金現物価格は4,260〜4,300ドル台に押し戻され、過去数週間のレンジ下限近辺まで低下しています。同時に、米10年国債利回りは5.0%台まで上昇し、金利の付かない金よりもドル建ての債券を選好する動きが意識されました。金価格と長期金利は一般的に逆相関になりやすく、「高金利+インフレ懸念」というねじれた環境が続いています。
日本の投資家にとっては、金そのものだけでなく、金鉱株やゴールドETFなど関連資産のボラティリティ(価格変動の大きさ)にも注意が必要です。短期的には金利動向に振らされやすい一方で、中長期ではインフレヘッジ(物価上昇から資産を守る手段)として再評価される可能性もあり、時間軸に応じたスタンスの違いが問われる局面になっています。
元記事: Market Review: September 16, 2026 / Stock Market Today, Sept. 16: Stocks Slip as Fed Raises Rates