2026-09-11
金は4,400ドル前後で神経質な保ち合い インフレ指標と世界的なETF資金流入に注目
金(ゴールド)相場は9月10日(木)、1トロイオンス=4,400ドル前後と、ここ数日のレンジ内で神経質な値動きとなりました。東京時間午前の取引では、金の現物価格(スポット価格)が前日比0.2%安の4,392ドル台、先物価格が0.6%安の4,435ドル程度と小幅安。目先は米国の生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)という重要なインフレ指標を控え、投資家が方向感をつかみづらい状況です。
背景には米長期金利の上昇とドル相場の動きがあります。金利が上がると、利息を生まない「無利息資産」である金の相対的な魅力が低下しやすく、短期的には価格の重石となります。一方で、米連邦準備制度(FRB)の次回会合を前に、「利上げ継続か、一時停止か」を見極めようとする思惑から、安全資産としての金需要も根強く残っています。
注目すべきは、金を裏付け資産とする上場投資信託(ゴールドETF)への資金流入です。世界のゴールドETFには8月だけで180億ドル規模の資金が流入し、過去2番目の大きさとなりました。中東情勢やインフレ再燃への警戒から、機関投資家を中心に「ポートフォリオの保険」として金を厚めに組み入れる動きが続いているようです。短期の値動きは不安定でも、長期的な分散投資の一部として金をどう位置づけるかが、個人投資家にも問われています。
元記事: Gold choppy as investors eye weaker dollar, Treasury yield pressure