2026-09-11
原油高と長期金利5%目前 世界株は「インフレ再燃シナリオ」を織り込み始めたか
米国株式市場では9月10日(木)、原油価格と長期金利の上昇が重なり、主要株価指数がそろって下落しました。米国の代表的な株価指数S&P500やナスダック総合指数は3日連続安となり、「原油ショック」とも言える展開です。原油指標のブレント先物は一時1バレル108ドル近辺まで上昇し、イランとの戦争で供給が滞ることへの懸念が強まりました。
この原油高を受け、米10年国債利回りは4.95%近辺まで上昇し、インフレ再燃と追加利上げリスクが意識されています。長期金利とは、国が発行する10年物国債の利回りのことで、株式や不動産などリスク資産の割引率(将来利益を現在価値に直すための金利)として意識されます。利回りが上がると、同じ利益でも「割高」と評価されやすく、株価に下押し圧力がかかります。
欧州市場でも株価は軟調で、原油高と中央銀行の利上げ姿勢が重石となりました。高配当株や公益株といった「ディフェンシブ銘柄」への資金シフトの動きも報じられています。短期的には、原油や金利と株価が逆方向に動く典型的な局面ですが、長期投資家にとっては「高インフレ・高金利環境」におけるポートフォリオの耐性を見直すきっかけにもなりそうです。エネルギー株や資源国株の位置づけをどうするか、日本の個人投資家もあらためて考える段階に入っています。
元記事: US stocks close lower as surging oil prices, Treasury yields fuel inflation concerns