2026-09-07
アジア株が雇用統計サプライズで反発 原油高・金利上昇とどう付き合うか
週明け7日のアジア株式市場は、前週末の米雇用統計サプライズを好感して反発基調となりました。非農業部門雇用者数の堅調な伸びは、世界景気の底堅さを示す材料として捉えられ、輸出企業や景気敏感株に買い戻しが入りました。一方で、同じ雇用統計が米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測を強めており、米10年国債利回りは2023年末以来の高水準近辺まで上昇、株式バリュエーション(株価水準)には重しとなっています。
中東での米国とイランの軍事的な応酬を背景に原油価格もじり高が続き、エネルギー関連株には追い風となる一方、燃料コスト増を嫌気した航空や輸送株には売りが出るなど、セクターごとの差が鮮明です。為替市場では、米金利高止まり観測にもかかわらず、米財政や政策不透明感からドル指数が伸び悩み、相対的な「価値の保存先」として金など希少資産への関心が続いているとの声もあります。
投資家の間では、「雇用は強いがインフレ指標次第でFRBのスタンスは変わり得る」との見方が主流で、今週発表される米生産者物価・消費者物価の結果を見極めるまでは、株式の上値追いには慎重な姿勢が続きそうです。