2026-09-07
米雇用統計サプライズで金は4,400ドル台を維持 「利上げ観測」と「地政学リスク」の板挟み
金(ゴールド)価格は1オンス4,400ドル台前半での持ち合いが続いています。背景には、予想を上回る米雇用統計(非農業部門雇用者数)が発表され、9月15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが行われるとの見方が強まったことがあります。通常、利上げは金利のつかない金に逆風となるため、金価格は週末にかけてやや軟化しました。
一方で、中東での米国とイランの対立激化が意識され、原油高やインフレ再燃への懸念から「安全資産(セーフヘイブン)」としての金需要も根強く残っています。市場では、米10年国債利回りが2023年末以来の高水準に近づくなか、金が4,400ドル近辺で下値を探る展開が続いており、今週公表される米消費者物価指数(CPI)などインフレ指標が次の方向性を決めるとの見方が優勢です。
短期筋の先物・オプション市場では、4,450ドル付近に厚い売買が集中しているとされ、金価格は「利上げ再評価」と「安全資産需要」の綱引き相場に入ったとの指摘もあります。中長期では、米財政赤字の拡大や実質金利の動向が、金の強気相場が続くかどうかを左右しそうです。