2026-08-31
金と銀が急落、原油は上昇 「安全資産vsインフレヘッジ」のせめぎ合い
8月28日の国際商品市場では、貴金属セクターが大きく売られました。金先物価格は前日比で約2.9%安の1オンスあたり4,529.90ドルまで下落し、銀も3.5%超の下げとなりました。一方で、原油などエネルギー関連商品は上昇しており、「安全資産」とされる金・銀と、「インフレヘッジ(物価上昇に備える投資)」として意識されるエネルギーとの間で、投資マネーの綱引きが起きている格好です。
足元の下落要因としては、米国の長期金利上昇とドル高が挙げられます。金や銀は利息を生まない資産のため、利回りの高い米国債との相対的な魅力が低下しやすく、ドル建てで取引されることからドル高も逆風になります。加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが再び意識されており、雇用統計など重要指標を前にポジション調整が出たとの見方もあります。
ただし、足元の急落にもかかわらず、アナリストの中には「地政学リスクや財政不安を踏まえると、中長期的な金の強気相場は続く可能性がある」との声もあります。投資家にとっては、短期的なボラティリティ(価格変動の大きさ)に振り回されず、自身のリスク許容度や保有資産全体のバランスを踏まえた金・銀の位置づけを再確認するタイミングと言えそうです。
元記事: Gold slides 2.88% to $4,529.90 on August 28 as silver sheds 3.49%