2026-08-16
金価格は4,400ドル台を維持 ソフトなインフレと地政学リスクで「強気・長期金利高」のせめぎ合い
金(ゴールド)相場は8月14日(金)、1トロイオンス=4,400ドル超の高値圏を維持しています。米消費者物価指数(CPI)が市場予想をやや下回り、インフレ鈍化とドル安観測が広がる一方、米長期金利は4.6〜4.7%台と依然として高止まりしています。為替市場ではドル高・ドル安要因が交錯するなか、金は「インフレヘッジ(物価上昇から資産を守る手段)」と「安全資産」としての需要に支えられている形です。専門家のテクニカル分析では、4,380〜4,400ドル近辺が重要な節目(サポート・レジスタンス)として意識され、上抜ければ4,470ドル台への上昇余地を指摘する声もあります。
一方、市場では「ロング(買い持ち)に偏ったポジションが積み上がっている」との指摘も多く、指標次第では急落リスクも意識されています。とくに、今後のインフレ指標が予想を上回り、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに慎重になるシナリオでは、ドル高と金利上昇を通じて金に調整圧力がかかる可能性があります。足元では、イラン情勢やホルムズ海峡の緊張など地政学リスクが根強く、弱い米経済指標とあいまって金相場を下支えしています。日本の個人投資家にとっては、金価格そのものだけでなく、「長期金利」と「ドル相場」という二つの変数をあわせてチェックすることが重要な局面となっています。