2026-08-14
金とビットコイン、株急落局面で明暗 「デジタル金」神話に再検証の動き
伝統的な安全資産とされる金(ゴールド)と、「デジタルゴールド」とも呼ばれるビットコインの性質の違いが、改めて議論になっている。ある市場参加者の検証によると、過去10年間でS&P500指数が10%以上下落した局面を抽出したところ、金先物は多くの局面で上昇・下落限定にとどまった一方、ビットコインはすべてのケースでマイナスだったという。
直近の8月10日には、株価が不安定な中で金先物が約2.5%上昇する一方、ビットコインは約1.5%下落するなど、リスクオフ局面での値動きの差が目立った。もちろん、ビットコインは長期的には大きな値上がり余地を求める「成長資産」としての側面が強く、ボラティリティ(価格変動)が高いことが特徴だ。
日本の投資家にとっては、「分散投資」の観点から、株式や債券に対するヘッジ手段として金と暗号資産をどう組み合わせるかが改めて問われている。短期の値上がり期待だけでなく、株式急落時にどの資産がポートフォリオ全体を守りやすいのか、過去データとリスク許容度を踏まえた冷静な検討が必要だ。