2026-08-11
ビットコインETFに1週間で約10億ドル流入、価格は6万ドル台維持で「静かな資金回帰」
暗号資産(仮想通貨)のビットコイン市場では、現物ビットコインETF(上場投資信託)への資金流入が8月初旬にかけて明確に回復しています。業界関係者の集計によると、米国のビットコイン現物ETFは直近1週間で約10億ドル規模の純流入を記録し、昨年10月以降で3番目の好成績となりました。これは、6月の「史上最悪の流出月」から一転し、7月も弱含みだったETFフローがようやく持ち直してきた形です。
ただし、ビットコイン価格そのものは直近では6万ドル台前半~半ばでもみ合っており、急騰局面には至っていません。専門家は、ETFフローがビットコインの週間値動きの約半分に影響しているとの調査結果を紹介しつつも、「フローはあくまで一因に過ぎず、ドルの動きやFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策、オンチェーン(ブロックチェーン上)データなど他の要因も無視できない」と指摘します。
一方、大口投資家(いわゆる“クジラ”)による現物ビットコインの買い増しも報告されており、ETFからの資金流出と裏腹に、オンチェーンでは積み上げが進んでいた時期もありました。足元でETFへの資金が再流入に転じたことで、市場では「機関投資家の慎重な回帰」が始まったとの見方も出ていますが、依然として年初来の累計フローはマイナス圏にあり、今後の経済指標やリスク資産全体の動向次第で流れが変わる可能性には注意が必要です。