2026-08-11
アジア株はまちまち、原油高継続と米株高値圏で「慎重な株式選好」
8月11日のアジア株式市場は、地域ごとにまちまちな動きとなりました。前日の米国株が最高値圏から小反落する一方、原油価格の上昇が続いていることが背景です。ホルムズ海峡の封鎖により、中東からの原油輸送が滞っており、世界的な供給不安が意識されています。東京市場は祝日で休場でしたが、香港やシンガポール、ソウルなど主要市場では、エネルギー株が買われる一方で、ハイテク株など高PER(株価収益率)銘柄は利益確定売りに押される場面も見られました。
米国市場では、AI(人工知能)ブームを背景にS&P500指数などが過去最高値圏にありますが、急ピッチな上昇を受けて「8月はボラティリティ(価格変動)が高まりやすい」との警戒感が広がっています。アジアの投資家も、米金利動向や米・イラン情勢が新興国通貨や資源価格に与える影響を慎重に見極めている状況です。
一方で、世界的な景気減速懸念から長期金利の上昇ペースは一服しており、高配当株やディフェンシブ株(景気に左右されにくい銘柄)には底堅い買いが入っています。足元では、決算発表シーズン後半に入り、個別銘柄の業績内容に応じて選別色が強まる「銘柄ごとの物色」相場となっており、指数全体よりもセクターや企業ごとの差が出やすい局面となっています。