2026-08-05
金は4,100ドル割れでも高値圏維持 原油急変動後の「安全資産」需要を探る
国際金価格は8月初旬、1トロイオンスあたり4,100ドルをわずかに下回る水準まで下落しました。直近の高値からは調整局面にありますが、歴史的には依然として極めて高い水準で推移しています。背景には、2026年に入ってからのイラン情勢などをきっかけとした原油価格の乱高下や、世界的なインフレ懸念の再燃があり、「有事の安全資産」とされる金への資金シフトが一巡したとの見方と、まだ逃避需要は続くとの見方が交錯しています。
一方で、米国を中心に長期金利が高止まりしていることや、ドル高傾向が続いていることは、利息を生まない金にとって逆風となっています。国際機関のコモディティ(商品)レポートでは、金・銀ともに価格変動が例年より大きく、短期筋の売買がボラティリティを増幅していると指摘されています。新興国では通貨安を背景に国内金価格が急騰した後、急落するケースも見られ、投資需要と宝飾需要のバランスが崩れやすい状況です。投資家は、金をインフレヘッジとみるのか、それとも価格急騰後の高リスク資産とみるのか、スタンスを問われています。