2026-08-02
金価格、イラン情勢の一服で高値から反落も「安全資産」としての需要は健在
国際金価格は、7月末から8月初めにかけて一時史上最高値圏まで買われた後、直近1〜2日でやや反落しています。中東・イラン情勢をめぐる緊張が一時的に和らぎ、原油価格や株式市場のリスクオフ(リスク資産を売って安全資産に逃避する動き)が一服したことで、短期筋の利益確定売りが出たためです。ただし、実質金利(物価上昇率を差し引いた金利)が低位にとどまっていることや、各国の財政赤字の拡大、不安定な為替相場などを背景に、中長期の資産防衛先としての金需要は根強いと指摘されています。
ワールド・ゴールド・カウンシル(世界の金需要を調査する業界団体)の統計によると、2026年上半期はETFを通じた投資需要こそ伸び悩んだものの、中央銀行による金準備の積み増しや、アジアを中心とした個人投資家の現物需要が価格を下支えしました。最近では、価格上昇によりインドなど一部の新興国で宝飾需要が減少する一方、米欧では金貨や金バーへの投資が増えるなど、地域ごとの動きの違いもはっきりしてきています。日本の投資家にとっては、円安局面では円建て金価格が国際価格以上に上昇しやすく、金ETFや純金積立を利用する際には為替と保有コストもあわせて確認することが重要です。
元記事: Gold eases from record as Middle East worries cool, but investors stay hedged