2026-07-31
パキスタンの金価格が急落、国内要因と国際市況が同時に圧力
パキスタンの金現物市場では、直近の取引で1トラ(約11.7グラム)当たりの価格が一日で4,100ルピー下落するなど、大幅安となりました。現地メディアによると、この急落は国際金価格の軟調に加え、パキスタン国内の通貨動向や需要減少が重なった結果とみられています。
パキスタンルピーは過去数年、対ドルで下落基調が続いており、金はインフレや通貨安から資産を守る「ヘッジ手段」として個人投資家や宝飾業者に広く保有されてきました。しかし、ここ数週間はルピー相場の安定や政府の輸入規制強化などが影響し、宝飾需要や投機的な買いが一服しています。
国際的にも、米連邦準備制度理事会(FRB)の高金利政策やドル高が続く中で、金は上値の重い展開が続いています。パキスタン市場の急落は、こうした世界的なマクロ要因が新興国の実需市場にどのように波及するかを示す一例といえます。地域ごとの需給や通貨事情が、ドル建ての金相場とは異なる動きを生み出している点にも注目が集まります。