2026-10-23
オランウータンは「笑い声のエリア」が好き?音で選ぶグルメな一面
インドネシアなどに生息するオランウータンは、「森の哲学者」と呼ばれるほど知能が高く、じっと考えこんでいるような表情が印象的な大型類人猿です。そんな彼らに、研究者がちょっと意地悪(?)な実験をしてみました。
檻の中に、同じようなエサを置いた複数の場所を用意します。ただし、それぞれの場所では流れている音だけが違います。ある場所では、人間の「ゲラゲラ笑う声」や楽しそうな笑い声の録音。別の場所では、普通の会話や、感情のこもっていない声などです。するとオランウータンたちは、笑い声のするほうのエサ置き場に行く回数が多かったのです。
おもしろいのは、笑い声が「うるさいから近寄った」のではなく、むしろポジティブな感情にひかれている可能性があるという点。研究チームは「オランウータンは、他者の感情を音から読みとり、良い気分の場所を選んでいるのかもしれない」と考えています。人間でも、にぎやかで楽しそうなテーブルのほうに自然と近づいてしまう、なんてことありますよね。
この研究は、動物がどのくらい“喜び”や“楽しさ”といった感情を持っているのか、そしてそれが学習や知能とどう関わっているのかを探る大きなプロジェクトの一部でもあります。動物園でオランウータンを見かけたら、その周りの“音の雰囲気”にも意識を向けてみたくなりますね。もしあなたの近くで、ずっと笑い声が流れているエリアがあったら…やっぱりそっちに座りたくなりますか?
元記事: Orangutans prefer food associated with sounds of laughter, study suggests