2026-10-16
宇宙に“ト音記号”が浮かんでた? ブラックホールのど派手アウトバースト
アメリカのX線宇宙望遠鏡「チャンドラ」が、とんでもなく音楽的(?)な宇宙の姿をとらえました。電波観測で見つかっていた奇妙な模様「Treble Clef(ト音記号)」の正体を調べたところ、その名前どおり、まるで五線譜の上のト音記号みたいな形をした巨大な電波源で、その発生源は銀河団同士の衝突と、超巨大ブラックホールの大噴出だったというのです。
「ト音記号」は、VLSS J0318.9+5755という少々そっけないカタログ番号で呼ばれていた電波天体。今回、X線観測を組み合わせて解析した結果、2つの銀河団がぶつかる衝撃によってガスがかき回され、そこに中心のブラックホールから吹き出した高速ジェットが絡み合うことで、ねじれた“音符マーク”のような形が作られたらしいことがわかりました。
この構造の大きさは、なんと何百万光年というスケール。もし宇宙に楽譜があるとしたら、これはとんでもなく低い、長〜く伸びる一音かもしれません。もちろん、実際には音は鳴っていませんが、天文学者たちはこうした不思議な形から、ブラックホールがいつ、どれくらいの勢いで“活動再開”したのかを読み解いています。
夜空のどこかで、銀河とブラックホールが描いた“宇宙の落書き”がト音記号そっくりだったなんて、ちょっとロマンを感じませんか?
元記事: VLSS J0318.9+5755 (Treble Clef) - Chandra Photo Album Release