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2026-10-16

手術中でも脳は“物語”を考えていた? 全身麻酔下で見えた意外な言葉処理

「全身麻酔で眠っているあいだ、脳はどれくらい“オフ”になっているのか?」──そんな素朴な疑問に、ちょっと驚きの答えを出した研究が報告されました。米ベイラー医科大学などのチームが、手術のために全身麻酔を受けている人の脳活動を詳しく調べたところ、患者は意識を失っているのに、脳はまだ言葉を分析し、文章の“つながり”を予測している形跡が見つかったのです。

研究では、頭の中の電気信号を細かく計測できる特殊な電極を使い、患者に物語を読み上げながら、脳のどの部分が反応するかを観察しました。その結果、「デフォルトモードネットワーク」と呼ばれる、自分のことをぼんやり考えたり、過去を思い出したりするときに働く脳内ネットワークが、麻酔中でも活発に動いていることが判明。しかも、文章の文脈に合う単語と合わない単語では、きちんと違う反応を示していたそうです。

つまり、意識としては“眠らされている”のに、脳の一部はまだ「物語を追いかけ、次に来る言葉を予測しようとしている」かもしれない、というわけです。もちろん、患者本人はそのことを覚えていませんし、「麻酔が効いていない」という意味でもありませんが、「意識がない=脳も完全停止」ではないことが、よりくっきり示された形です。

寝ているつもりでも、脳のどこかはこっそり“考えごと”を続けている──そう聞くと、ちょっと不思議な気分になりませんか?

元記事: Top Science News - ScienceDaily (Even under general anesthesia, the human brain can analyze language...)