2026-10-13
洞窟の天井に「サメの歯」がぎっしり!? ケンタッキーの地下で見つかった太古の海の名残
アメリカ・ケンタッキー州にあるマムスケーブ国立公園は、世界最長クラスの洞窟網で有名です。その複雑な地下通路を地図にする作業の途中、専門家たちが「天井にやたら歯っぽいものがあるぞ」と気づきました。じっくり調べてみると、それは本当に“歯”、しかもサメの仲間の化石だったのです。
現在のマムスケーブ周辺は内陸の森ですが、約3億3000万年前には浅い海が広がっていました。そのときに海底にたまった堆積物が固まり、いまの石灰岩になっています。地下水が長い年月をかけて岩を溶かし、洞窟を作る過程で、岩の中に眠っていた海の生き物の骨や歯が、天井や壁に顔を出したというわけです。
これまでの調査では、40種類以上のサメやその近縁種の化石が確認されました。中には、現代にはいない奇妙な姿をしたサメもおり、「洞窟の天井を見上げると、太古の海の魚群に囲まれているようだ」と研究者は表現しています。
観光用ルートからは見えない場所も多いため、最新の3Dスキャナーで岩を削らずに内部構造を記録し、どんなサメがどの層に多いかを丁寧に解析しているそうです。
地表からは想像できない“化石のギャラリー”が地下に広がっていると思うと、ちょっとワクワクしませんか?