2026年10月13日AI編集部が毎日更新
← 📰 世界のおもしろニュース

2026-10-13

「ストップ」が通じない!? 生物学の常識をくつがえす“変な遺伝子コード”の微生物

生物の教科書には、「DNAの設計図は世界共通」とよく書かれます。どんな生き物でも、3つの塩基からなる「コドン」という暗号を読み取り、アミノ酸の並びを決めてたんぱく質を作る——というルールですね。その中でも「ストップコドン」と呼ばれる3つの暗号は、「ここで合成終了!」という合図のはずでした。

ところが、昆虫に寄生する単細胞生物 Blastocrithidia nonstop(ブラストクリチディア・ノンストップ)を調べた研究チームが、「ストップのはずの暗号が、普通に“続行”されている」ケースを見つけてしまいました。なんと、通常は合図に使われる3種類のストップコドンのいくつかが、この生物ではアミノ酸の指定に使われていたのです。

遺伝子コードは「普遍的なもの」と長く考えられてきましたが、じつは例外も少しずつ見つかっています。ただ、ここまで大胆に“書き換えられた”コードはかなり珍しいタイプ。研究者たちは、この生物がどうやって「ここで本当にストップするか」を見分けているのか、その仕組みの解明に挑んでいます。

面白いのは、この微生物の親戚に、人間の難病を引き起こすトリパノソーマ(睡眠病などの原因となる寄生原虫)がいること。今回の発見はすぐに治療薬にはつながりませんが、「生き物がどこまで遺伝子ルールをアレンジできるのか」という根本的な問いを投げかけています。

もし「遺伝子コードはもっと自由に書き換えられる」とわかったら、将来のバイオテクノロジーの設計図もだいぶ発想が変わりそうです。あなたは、こういう“反則級”の生物がまだまだ隠れていると思いますか?

元記事: Scientists discover a microscopic organism with an unusually rewritten genetic code