2026-10-11
「7日間断食すると体の中で何が起きる?」分子レベルで追跡した最新研究
ダイエットや健康法として「断食」が流行していますが、「体の中で具体的に何が起きているのか」は、意外とよくわかっていませんでした。イギリスのクイーン・メアリー大学などの研究チームは、被験者に7日間、完全にカロリーを断つ断食をしてもらい、その前後で血液中のタンパク質や代謝物をくわしく調べました。
結果として見えてきたのは、「体の大きな変化は、だいたい3日目を過ぎたあたりから本格的に始まる」ということ。今回の研究では、体重は平均5.7kg減りましたが、研究者が注目したのはむしろ**全身の臓器で起きている分子レベルの“スイッチ切り替え”**でした。エネルギーの使い方が脂肪燃焼モードに変わるだけでなく、炎症やストレス反応、免疫に関わる多くのタンパク質の量が、一斉に増減していたのです。
興味深いのは、これらの変化の一部が、断食をやめて再び食事を取り始めたあとも、しばらく残っていたこと。研究者は、「断食そのものではなく、その“模倣薬”(ファスティングミミティクス)を開発すれば、新しい治療法につながるかもしれない」と期待を語っています。つまり、「つらい7日間断食をしなくても、いいところだけ薬で再現できないか?」という発想です。
とはいえ、今回の研究は健康な少人数を対象とした初期的なもの。安全性や長期的な影響はまだわかっていません。研究者自身も「この結果を見て個人で長期断食を試すのはすすめられない」と釘を刺しています。面白いからといって、いきなりマネするのは危険です。
もし“食べない健康法”の良いところだけを取り出した薬ができたら、あなたは飲んでみたいと思いますか?
元記事: Scientists reveal what seven days of fasting does to the human body