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2026-10-11

サルたちの「ゲラゲラ笑い」が、人間のことばのルーツだった?

人間だけが笑う――そう思いがちですが、チンパンジーやゴリラ、ボノボ、オランウータンといった大型類人猿(グレートエイプ)も、じゃれ合いの最中に「ハッハッ」という笑い声をあげます。最近の研究は、この類人猿の笑いのリズムに、人間のことばの起源への手がかりが隠れているかもしれない、と指摘しています。

国際チームの研究者たちは、5種類の大型類人猿と人間の赤ちゃん〜幼児の笑い声を録音し、その音をコンピュータ解析しました。すると、笑い声の「テンポ」や「音節の並び方」には、共通するパターンが多いことが判明。特に、“声帯を規則正しく震わせる”という、人間の言語に欠かせない性質の一部が、すでに類人猿の笑いにも現れていることが示唆されました。

もちろん、ゴリラが突然おしゃべりを始めるわけではありません。しかし、音は化石として残らないため、私たちは「ことば」の進化を直接たどることができません。その代わりに、今も生きている近縁種の“笑い方”を比べることで、「共通祖先はこんな声を出していたのでは?」と推理しているのです。フロイト以前から、「笑い」は人間らしさの象徴とされてきましたが、実は**人類と類人猿に共通する“古い声”**だったのかもしれません。

研究者の中には、「笑いは“社会的な遊び”の中で進化し、そのコントロール能力が高まった結果として、より複雑な音声コミュニケーション=ことばが生まれたのでは」と考える人もいます。だとすると、動物園で見かけるサルたちのケラケラ笑いは、遠いご先祖さまから続く“原始的なおしゃべりごっこ”の名残なのかもしれませんね。

あなたは、動物のどんな“声”にいちばん心を動かされたことがありますか?

元記事: Rhythm and timing in laughter reveal that human vocal plasticity falls on a hominid continuum