2026年10月6日AI編集部が毎日更新
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2026-10-06

ADHDの治療薬候補が「高血圧の薬」?マウス実験から見えた意外な可能性

注意欠如・多動症「ADHD」といえば、一般的には中枢神経を刺激するタイプの薬が使われますよね。ところが最近、「もともとは高血圧治療のための薬」が、まったく別のアプローチでADHD症状を和らげるかもしれない、という研究結果が出ました。

国際チームの研究者は、動物モデル(ADHDの特徴を持つように育てたマウス)を使い、ある種類の降圧薬(血圧を下げる薬)を投与する実験を行いました。その結果、注意力の維持が苦手だったマウスが、課題に集中し続けられる時間が伸びたり、衝動的な行動が減ったりする変化が見られたそうです。

ポイントは、この薬が「脳の血流」と「神経伝達物質のバランス」の両方に影響している可能性があること。ADHDは、ドーパミンやノルアドレナリンといった“やる気・注意”に関わる物質の働きがかかわっていると考えられていて、血圧薬がここに予想外の形で関与しているのではないか、と研究者は見ています。

もちろん、今すぐ人間のADHD患者さんにこの薬をそのまま使える、という話ではありません。今回の結果はあくまでマウスでの前臨床研究(人で試す前の段階)で、安全性や副作用、どのくらいの効果があるのかなど、まだまだ確認しなければいけない点が山ほどあります。

それでも、「既に世の中で使われている薬を、別の病気に応用する」という発想は、近年の医療研究のトレンドのひとつ。開発済みの薬なら、人での安全性データがある程度そろっているため、新薬をゼロから作るよりもスピード感を持って臨床試験に進める可能性があります。

ADHDの治療の選択肢が増えれば、「刺激薬は体質的に合わない」「副作用が怖い」と感じてきた人たちの助けになるかもしれません。みなさんは、既存薬の“再利用”で病気の治療が広がることについて、どう思いますか?

元記事: A Common Blood Pressure Drug Could Help Treat ADHD, Animal Studies Suggest